良くある質問
歯科技工所
- ウェルデンツの歯科樹脂はどのようなものですか?
ウェルデンツは、共重合体ポリプロピレンを主原料とする独自に合成された高性能の熱可塑性の樹脂です。 - ウェルデンツのクラウンとブリッジの適応性はどうですか?
ウェルデンツ素材を嵌合する部分に使用すると塑造になります。定期的なメンテナンスやリプレースをお勧めします。クラウンに関しては違う素材を入れても割れてしまうような症例には適しております。またウェルデンツリムーバブルブリッジは1,2欠損で臨在歯を削りたくない、ピンクの床を付けたくないという症例には適しております。着脱式ですので歯茎のメンテナンスも適しております。 - 血管模様の繊維をウェルデンツ樹脂に混ぜることはできますか?
繊維をウェルデンツ素材に混ぜて溶解することで血管のような模様が付けられます。 - ウェルデンツのクラウン/ブリッジ/義歯の使用年数は何年くらいですか?
患者様次第ですが、ウェルデンツのクラウン/ブリッジは最大 2~3年間はもちます。人工歯を使用する義歯は3年以上長持ちする患者様もいらっしゃいます(定期的なメンテナンスやリプレースをお勧めします)。 - ホワイト樹脂を使用して歯牙の部分を製作した場合、制限はありますか?
ホワイト樹脂で歯牙の形態でロングブリッジのように製作する場合、収縮率を計算して製作してください。また、樹脂製品のため定期的なメンテナンスやリプレースをお勧めします。 - 修理や増歯は可能ですか?
可能です。しかし、ラボでの作業となります。 - 他のアクリル素材の義歯製作と比べ、ウェルデンツが優れているのはどのような点でしょうか?
まず、製作時間が短縮される点です。金属を使用するアクリル床ですと鋳造時間や炊き上げに時間が掛かりますが、ウェルデンツ素材は金属を使用しない場合大幅な時間短縮が可能です。アクリル素材に比べ、装着感も良く、アレルギーの因子を持ちませんので安全な素材です。 - ウェルデンツのブリッジに金属、またはファイバー等で強度を増すことは可能ですか?
可能ですが、ウェルデンツではその必要はありません。 - ウェルデンツのクラウンやブリッジの色は何種類ありますか?
歯冠色は3種類あります– ブライトホワイト(A1)、スタンダードホワイト(A2)、そしてホワイト(A3)。 - ウェルデンツの義歯の歯肉の色は何種類ありますか?
歯肉色は3種類あります– ライトピンク(C1)、スタンダードピンク(C2)、そしてダークピンク(C3)。 - ウェルデンツの補綴物は温度変化に敏感ですか?
ウェルデンツ補綴物は主成分がポリプロピレン素材です。厚いお湯に浸けると若干柔らかくなり、冷たいお水に浸けると固くなります。クラスプ部が開いてきた場合など熱めのお湯に数十秒浸けていただきクラスプ部を締めながらお水に浸けていただきますと開きは解消されます。 - 取り外し可能なクラウンについて、患者様が偶然クラウンを飲み込んでしまうことがありますか?
今まで飲み込む事例は聞いたことはございませんが、素材的には安全性を確保しております。 - クラウンとブリッジを製作するのに適切な樹脂の量はどの位ですか?
クラウンを作るにはおよそ5~10グラムが必要であり、ブリッジには10~13グラム必要となります。 - ウェルデンツの義歯と他のフレキシブル義歯は製造プロセスについて何か違いはありますか?
射出成型の製造のプロセスは同じです。 - ウェルデンツのクラスプ部の最小限の厚さはどの程度ですか?
ウェルデンツのクラスプ部の最小限の厚さは0.5mmですが、ケース設計によって異なります。 - 天然歯の上から被せる場合、厚みはどの程度ですか?
最少の厚さは1~1.5mmです。 - ウェルデンツの歯科樹脂の強度と柔軟性はどの位ですか?
素材 アクリル ポリスルホン PET ウェルデンツ 強度(MPa) 55~76 70~100 48~73 65~130 弾力性の係数(MPa) 2400~3100 2200~2600 2800~4800 2400~6000 曲げ強度(MPa) 86~118 90~106 96~113 90~200 吸水性係数(W%) 0.4 0.03 0.05 <0.01 - 前歯部、臼歯部における支台歯でのブリッジのための最大のスパンはどの程度ですか?
長さには制限はありません。しかし、延長ブリッジの場合収縮が出てきます。この収縮で患者様が違和感(きつさ)を感じる場合があります。 - 部分義歯の製造にウェルデンツの歯科樹脂を使用することができますか。その場合、金属のフレームは必要となりますか?
はい、ウェルデンツの歯科樹脂は部分義歯に使用することができます。金属とのコラボレーションも可能です。 - ウェルデンツの義歯は高い柔軟性を有していますか?
ウェルデンツの義歯は高い柔軟性を有しています。 - ウェルデンツの部分義歯、または総義歯に増歯、リベースはできますか?
はい、可能です。増歯したい部分に人工歯を並べワックスアップし、脱漏、射出で増歯は可能です。リベースも同じです。 - ウェルデンツの義歯は歯ぎしりや歯の食いしばりに推奨されますか?
はい、ウェルデンツの義歯は歯ぎしりや歯の食いしばりに推奨されます。ウェルデンツは柔軟な素材のため、対合歯を守ります。ただし、定期的なメンテナンスやリプレースをお勧めします。 - ウェルデンツは柔軟性が高いのですか?(どのような弾力性係数ですか)?
はい、ウェルデンツは柔軟性があります。弾力性係数は2400~6000 MPaです。 - 臼歯部のブリッジにウェルデンツの歯科樹脂を使用することができますか?
ウェルデンツは前歯部、臼歯部の両方のブリッジに使用することができます。 - ウェルデンツの義歯は時間が経つと色あせがありますか?
ウェルデンツの義歯は時間が経過しても色あせしません。しかし、表面が時間と共に嵌合部が塑造になります。このため、歯の表面に汚れが見えるようになる場合があります。あくまでも表面だけですので、歯科医院でメンテナンスを行ってください。 - 歯並びの悪い場合、ウェルデンツで被覆することは可能ですか?また、歯を削ることは必要ですか?
ウェルデンツの素材で被覆することは可能です。ほとんどのケースでは、削る必要はありません。 - 全顎を被覆するような場合、ウェルデンツ素材は使用可能ですか?
はい、ウェルデンツは全顎を被覆することも可能です。しかし、場合によっては、素材が若干収縮し、患者様が違和感を持つ場合があります。そのため、何ピースかに分けて製作することをお勧めします。 - 間違って、削り過ぎたり、歯茎が退縮した場合、修理やリベースすりことは可能ですか?可能であれば、どのように行うのですか?
はい、ウェルデンツの素材は修理、リベースすることは可能です。同じ回数重合化された同じ色の樹脂を溶接することができます。私たちのチュートリアルビデオとクイックガイドを参照してください。 - ウェルデンツで義歯製作を始める際にどのような機器が必要とされますか?
すでに、技工所に熱可塑性樹脂を使用して射出成型する機材があればそのまま流用して頂けます。射出スピードが7.0前後あれば最適です。また、ウェルデンツは射出機、ファーネス、等の機材をご用意しておりますのでお問合せください。 - 現在の射出機システムを使用することができますか?
射出スピードが7.0前後あれば最適です。